1700年の歴史をもつ神社になぜ学校が3つも出来たのだろうか?



大阪府堺市にある開口神社は1700年の歴史をもち、堺の発展を見守ってきた大阪でも有数の古社です。

実はこの神社、沢口靖子や与謝野晶子の出身校で有名な「泉陽高校」、進学校で名を馳せている「三国丘高校」の発祥の地なんです。

そして、堺市の幼稚園教育発祥の地でもあるんです。

なぜ歴史ある神社という舞台で、学校がつくられ、幼稚園がつくられたのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。



泉陽高校発祥の地 記念碑


泉陽高校は、開口神社に作られた女紅場に由来します。

女紅場とは女子に対して読み書き算盤や裁縫・手芸を授けた教育機関のことです。

作られたのは1874年です。
当時の神職の役宅が女紅場に使用されました。

14年後の1888年に堺区立堺女学校となり、その後泉陽高校となりました。

ちなみに与謝野晶子(1878〜1942)が通ったのは、できたばかりの堺区立堺女学校です。

発祥の由来は、役宅は、社宅のようなものですが、そこを利用したことによるんですね。

三国丘高校発祥の地 記念碑


大阪府の設置の公布により1895年に旧堺市役所庁舎建物を仮校舎として開校したことに由来します。

建物は境内北側の目口筋に面した処にあり、同年4月11日156人の第1期新入生を迎えて始業式が行われたました。

その後利用していた建物は第一幼稚園の園舎になりました。

堺市立第一幼稚園と開口神社


1899年に開口神社境内連歌所を仮園舎として私立堺幼稚園が開園しました。
そして、今は堺市立第一幼稚園に名前を変えています。

開口神社境内の建物を利用し始めたことに由来するんですね。

最近まで、開口神社近くで運営していましたが、今は少し南の方に移転しています(堺市堺区少林寺町東4丁1番1号)。


▼アクセス
〒590-0953 大阪府堺市堺区甲斐町東2丁1−29

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