堺市の小中学校の本当に困ったトイレ事情



この4月から小学校や中学校に入学される生徒さんも多いと思います。
また、新学年も迎える方も多いでしょう。


これはなんとなくなんですが、公立の小中学校の外観が結構古いので、建ててからそれなりの年数が経っているんだろうなと思っていたところ、びっくりするニュースが飛び込んできました。


それは、なんと堺市の小中学高のトイレが和式便所ばかり、だということです。
最近の子供は和式の使い方が分からないので、特に女子は洋式便所に列ができることもある、というのです。





何を考えたか、行政は、和式便所の使い方を指導するという、まったくトンチンカンなこともしているといいます。
単に、和式便所は気味が悪いから使いたくないんだと思います。


確かに今はどこいっても洋式便所が当たり前ですから、なんで学び舎が和式のままなのか、とはその通りです。

数字で見ると最悪な堺市

ちなみに、堺市の小中学校の便所の洋式化率は、政令指定都市のなかで最下位です。
小中学校のトレイは140万個あるそうなのですが、全国で平均すると約43%のトイレが洋式トイレです。これは平均値です。

一番洋式化が進んでいる政令指定都市は横浜で約73%です。
そして肝心の堺市は、23%です。

全国平均にも遠く及びません。

ブービーは仙台市で約29%ですから、仙台市にも大きく差をつけられています。

さらにどれだけ悪いかを示すと、都道府県別の洋式化率をみると、山口県が最も低いのですが、それでも約27%もあります。



小中学校は災害時の避難所になるため、体の悪い方や高齢者向けには、洋式化されているべきですし、和式から洋式になることで、トイレが明るくなった、綺麗になったという声も聞かれるそうで、いいことづくめです。


たしかに費用はかかる


ただし、もちろん税金がかかります。

調べてみると、トイレを整備するのに、1校あたり数千万円かかる、という試算もあるので、結構な事業になりますが、これからも教育に力を入れるというのであれば、是非とも洋式化率を上げてほしいものです。


平成29年度は、トレイ整備の事業に、1億5900万の予算をつけています。
この現状をふまえて、着実に洋式化を進めてください。

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