引用:南海バス
2015年3月1日より南海バスにより土日祝のみ運行していた緑色が特徴のバス「堺まち旅ループ」が2018年3月25日(日)をもって運行を終了します。
堺市駅~三国ケ丘駅~仁徳天皇陵~宿院~堺駅というルートで、主に観光客向けの移動手段の提供を行っていました。
個人的には終了も止む無しかなと思います。
利用状況
運行実績は、2018年1月末時点で、運行日338日、利用者数37,992人、一便あたりの平均乗車数5人でした。単純に220円の運賃を利用者数にかけると売上は、約840万円となります。
これが3年分の売り上げですから、おいおいと感じます。
税金を利用してのこの状況は散散たるものだと言わざるをえません。よく3年も継続したな、という気さえします。
路線について、結構一般のバスの路線と重なっていたのではないでしょうか。
膨らむ赤字体質が続いたため、終了を余儀なくされたのでは、と推測します。
運営の姿勢に問題あり
実態は南海バスが運行していましたが、行政主導だったのだと強く思います。というのも、観光客向けに休みの日のみの運行というのは良いですが、12月29日~1月3日は運休です。
初詣にいらっしゃる方向けに、むしろ増発しても良いくらいですが、そこは従業員のためにきっちり休みます。
また、時刻表を見ても9:00~17:30しか運行していません。まさに9時5時の勤務体制ですね。
17:30になったら観光客は堺市から帰ってくださいということなのでしょうか。
文句ばかり言っても仕方がないので
収益面では大失敗に終わった感じがしますが、それでも南海バスが運営していたのでそれはそれで知見もたまったことでしょう。では、どうすればもっと良くなったのでしょうか。色々アイデアはあるかと思います。
観光客など堺市を訪れた人の交通の便をよくするためにはどうすればよいか??
どれだけ予算がついていたのは不明ですが、路線バスとルートを重複させたバスを運行するのではなく、観光タクシーを運行するのはどうでしょうか。
営業時間は24時間です。
最低限いくつかの堺市のスポットを巡ることを条件に、一般のタクシーより価格を安く抑えるのです。
もちろん安くする分は税金でタクシー会社に補填します。
相乗りの仕組みがあるとさらにいいでしょう。
運営会社としては、どういった客がどこに寄りどれだけの時間滞在したのか等のデータの取得・蓄積が可能です。
観光力を上げていくためにとても貴重なデータです。
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